短歌
tanka短歌バトル2019七首
第5回大学短歌バトル2019に出場したときの歌たちです。
【予選】
リリックと呼べば唇から逃げてしまうことばを雪夜に託す
会えぬなら夏も冬も似たようなものサルスベリの木に頬を冷まして
近況とごまかし笑いとラテアートあなたはゆっくりゆっくり崩す
【一回戦 題「人」】
わけがないと会えない人のせわしさの積もるばかりの雪に触れたい
【準決勝 題「クレッシェンド」】
真夜中に降り出す雨のクレッシェンド写真を消して息を吸い込む
【決勝戦 題「春」】
春雨の透明がくずれないようにおいしくできたら、できたら 会いたい
【エキシビジョンマッチ 題「武蔵野」】
武蔵野の月の白さの輪郭のあなたの瞳が見ている遠く
Info
短歌バトルのときの歌を残しておきたくてまとめました。
予選の「会えぬなら」の歌は野口あや子賞を、本戦の「わけがないと」の歌は佐佐木幸綱賞をいただきました。
あんなに濃く短歌を詠んで読んで過ごしたあの数か月のことはずっと大切にしていたいです。