短歌

tanka

明るすぎる月六首

あっ元気ない声してる君はまた夜風に道をゆずったりして
泣けるときに泣いたらいいよココアってやっぱり冬に飲むのがいいね
ねぇ、月が明るすぎると思わない?今日はわたしが見送るほうね
歌も、声も、この風向きも触れられないものはどうしてふるえを持つの
着る?ってきかれた君のジャケットは春の夜空の濃やかな黒
春までに君よりやさしくなれたなら月と握手をおやすみなさい

Info

2019年4月に発行したネプリ『雨と柑橘』に載せたものです。
ある歌人さんにいただいたタイトルで作った連作です。